日本蛋白質科学会の若手賞の表彰は、蛋白質科学にかかわる若手研究者を奨励する事を目的とし、2008年度からポスター賞と若手奨励賞の表彰をしています。書類選考により奨励賞を選び、その受賞者の講演を審査することにより奨励賞優秀賞の受賞者を決定しています。
2021年度若手奨励賞優秀賞 2名
- YSA-05 小杉 貴洋(分子科学研究所)
失われた機能を蘇らせることで回転分子モーター V1-ATPase にアロステリック部位を設計する - YSA-06 山田 等仁(京都産業大学)
クライオ電子顕微鏡による Clostridium perfringens が産生する二成分毒素の膜透過に伴うアンフォールディング機構の解析
2021年度若手奨励賞 5名
- YSA-01 小林 稜平(東京大学)
1分子回転観察と操作によって解明されたミトコンドリア由来 ATP 合成酵素における阻害因子 IF1 の制御機構 - YSA-02 森脇 由隆(東京大学)
アブラナ科植物の自家不和合性の花粉拒絶反応を制御するタンパク質 SRK/SP11 複合体の包括的相互作用解析 - YSA-03 富田 篤弘(東京大学)
Cryo-EM structures of ATP13A2 reveal transport mechanism of polyamines - YSA-04 島田 寛人(東京大学)
TRPV3 ナノディスク複合体の構造解析による TRPV3 活性化機構の解明 - YSA-07 武田 聖(東京大学)
小型 CRISPR-Cas12f の構造解析
若⼿奨励賞には本年は25名の応募者があり、事前の書⾯審査により7名が受賞者として選考されました。奨励賞受賞者の皆さんには、⼤会2⽇⽬(6⽉17⽇)の午前中に開催された若⼿奨励賞シンポジウムにおいて、13分の招待講演を英語で⾏っていただき、厳正な会場審査が⾏われました。その後、会⻑を審査委員⻑とする審査委員会において、2名の優秀賞受賞者を決定いたしました。
若⼿奨励賞の発表および表彰式は、年会3⽇⽬の総会にて⾏われました。多くの総会参加者が⾒守る中、上記の2名の若⼿奨励賞優秀賞受賞者が発表され、会⻑から表彰状が授与されました。若⼿奨励賞優秀賞受賞者には、副賞として記念楯と来年の Protein Society に参加するための渡航費が贈られる予定です。
ポスター賞 12名
若⼿奨励賞の表彰に先⽴ち、ポスター賞受賞者の発表が⾏われました(ポスター番号順)。
- 1P-03 吉田 茉由(大阪府立大学)
- 1P-05 濱口 紀江(千葉大学)
- 1P-09 前田 信太郎(京都大学)
- 1P-32 篠 元輝(京都大学)
- 1P-47 山口 秀輝(東京大学)
- 1P-54 杉浦 雅大(名古屋工業大学)
- 1P-60 渡邉 亮(東京大学)
- 2P-45 大岡 紘治(東京大学)
- 2P-59 稲田 祐貴(熊本大学)
- 2P-68 海田 新悟(総合研究大学院大学)
- 2P-75 岡崎 匡(熊本大学)
- 2P-87 三本 斉也(総合研究大学院大学)
学⽣会員を対象とするポスター賞に97名の応募がありました。応募者全員による1分間のフラッシュトークと、ポスター会場での発表の双⽅を基に、審査委員による厳正な採点が⾏われ、各分野から上記12名の受賞者を決定しました。受賞者の皆さんには、表彰状が授与されました。
なお、2020年度若手奨励賞および若手奨励賞優秀賞の表彰式が2021年度各賞表彰式に先立って行われました(各賞受賞者は、ニュースレターVol. 20, No. 2で既に報告しております)。