日本蛋白質科学会の若手賞の表彰は、蛋白質科学にかかわる若手研究者を奨励する事を目的とし、2008年度からポスター賞と若手奨励賞の表彰をしています。書類選考により奨励賞を選び、その受賞者の講演を審査することにより奨励賞優秀賞の受賞者を決定しています。
2020年度は、コロナウイルス感染の影響のため、ポスター賞を実施しませんが、若手奨励賞の表彰をしました。若手奨励賞には本年は24名の応募者があり、事前の書面審査により7名が受賞者として選考されました。奨励賞受賞者の皆さんには、7月28日の午後に Web で開催された若手奨励賞シンポジウムにおいて、16分の招待講演を日本語で行っていただき、厳正な会場審査が行われました。その後、会⻑を審査委員⻑とする審査委員会において、3名の優秀賞受賞者を決定いたしました。
若手奨励賞優秀賞3名
- YSA-01 荒磯 裕平(金沢大学)
Structure of the mitochondrial protein import gate reveals distinct preprotein path - YSA-02 平泉 将浩(田辺三菱製薬株式会社)
Cryo-EM structures capture the transport cycle of the P4-ATPase flippas - YSA-05 尾嶋 拓(理化学研究所)
Developments and applications of generalized-ensemble methods for freeenergy analysis of protein-ligand binding
若手奨励賞4名
- YSA-03 島田 敦広(岐阜大学)
O₂-activation and unidirectional proton-pump mechanisms of cytochrome c oxidase elucidated by X-ray structures of its catalytic intermediates - YSA-04 出村 奏恵(東京大学)
Cryo-EM structures of calcium homeostasis modulator channels in diverse oligomeric assemblies - YSA-06 三輪 つくみ(東京工業大学)
Escherichia coli small heat shock protein IbpA is an aggregation-sensor to self-regulate its own expression at translational levels - YSA-07 今村 比呂志(立命館大学)
Mechanism of antibody aggregation by pH-shift stress
若手奨励賞および若手奨励賞優秀賞の表彰式は、2021年度第21回年会(富山)の懇親会会場にて、表彰状授与を行う予定です。なお、若手奨励賞優秀賞受賞者には、副賞として記念楯と来年の Protein Society に参加するための渡航費が贈られる予定です。