特定放射光施設シンポジウム2025
SPring-8は1997年10月の供用開始後27年間、世界のフロントランナーとして高輝度光を活用した数々の成果を創出し、放射光科学を牽引する役割を果たしてきました。また、第4世代放射光施設として昨年4月よりNanoTerasuの運用が開始されました。近年の放射光施設は、産業界が抱える課題解決に繋がる成果も増加し、社会貢献においても重要な役割を担っています。本年3月から「SPring-8ユーザー協同体」と「NanoTerasuユーザー共同体」が統合され「特定放射光施設ユーザー協同体」(Specific Synchrotron Radiation Facilities Users Community、SpRUC)として発足しました。SpRUCは、学術界、産業界の利用者全員で組織されるものであり、SPring-8(-II)、SACLAやNanoTerasuと連携して、施設や計測技術の先端性や利用システムの利便性の向上に寄与すると共に、科学技術の進歩、新学術、新産業の創成、更には、人材育成や社会の発展に貢献することを目指しています。
このSpRUCの中心的な活動の一つとして、特定放射光施設シンポジウム2025を開催します。特定放射光施設シンポジウムは、様々な分野にわたるユーザーの科学技術的交流の場として、学協会、SpRUCを構成する代表機関、SPring-8施設者(理化学研究所、高輝度光科学研究センター)、NanoTerasu施設者(量子科学技術研究開発機構)と共に開催します。特定放射光施設シンポジウム2025では「社会課題解決のための特定放射光施設の協奏的発展」をテーマとしました。SPring-8は供用開始から四半世紀以上、SACLAは13年、NanoTerasuは1年が経過しました。これにより、社会課題解決における放射光の果たすべき役割はより大きなものとなると考えられます。最先端の測定から通常の測定まで放射光測定の全てを、社会課題解決にどのように活かしていくのか、また将来に渡って出てくるであろう課題に対して新しい測定技術をどのように生み出していくかについての議論を行うことで、次世代の放射光科学の将来ビジョンや新しいサイエンスのあり方を描いて行くことを期待します。
開催概要
日時 | 2025年9月4日(木)、5日(金) |
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場所 | 東北大学 青葉山コモンズ2階 大講義室(翠生ホール)(+オンライン配信予定) |
主催(予定) | 特定放射光施設ユーザー協同体、理研放射光科学研究センター、量子科学技術研究開発機構NanoTerasuセンター、高輝度光科学研究センター、東北大学 |
協賛(予定) | 日本放射光学会、日本材料学会、日本表面真空学会、粉体工学会、触媒学会、日本中性子科学会、日本蛋白質科学会、SPring-8利用推進協議会、日本高圧力学会、日本化学会、高分子学会、日本鉄鋼協会、日本ゾル-ゲル学会、日本結晶学会、日本金属学会、日本物理学会、日本顕微鏡学会、化学工学会、日本分析化学会、電気化学会、日本原子力学会、日本生物物理学会、日本セラミックス協会、応用物理学会、光科学イノベーションセンター |
SPring-8専用施設設置機関 | 日本原子力研究開発機構、量子科学技術研究開発機構、台湾国立放射光研究センター、大阪大学核物理研究センター、京都大学、豊田中央研究所、大阪大学蛋白質研究所 |
プログラム
オーラル(9月4日(木)午後) | |
セッション I オープニング
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開会挨拶来賓挨拶
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セッション II 施設報告
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セッション III 特定放射光施設協奏的利用による成果・パネルディスカッション
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オーラル(9月5日(金)午前・午後) | |
セッション IV 農学研究科附属放射光生命農学センター(A-Sync)他
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セッション V 深層学習を利用した放射光データ解析
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セッション VI ポスターセッション
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セッション VII SpRUC総会・YSA授賞式・受賞講演
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セッション VIII クロージング
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ポスターセッションの発表者カテゴリー | |
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