JEM 利用高品質タンパク質結晶生成実験 第3回実験 搭載タンパク質の募集について

2009年2月20日

(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟(JEM)内のタンパク質結晶生成装置(PCRF)を利用し、平成21年度から平成24年度の3年間、半年毎に計6回の宇宙実験を予定しております。今回、平成22年8月から11月に実施予定の第3回実験に搭載を希望するタンパク質の募集を行います。

1. 募集対象(詳細は募集要領を参照下さい)

以下の目的別に利用者を募集します。

重点利用

  • 社会ニーズにつながる成果創出タンパク質
    JEM を利用した社会的な問題の解決につながる成果の創出を目的とし、以下の課題に関連するタンパク質を対象とします。
    • 画期的な医薬品の開発につながるタンパク質
    • 難病治療薬・オーファンドラッグ・感染症薬の開発につながるタンパク質
    • 廃棄物の分解にかかわる酵素の開発につながるタンパク質
    • バイオマスを利用したエネルギー生産にかかわる酵素の開発につながるタンパク質
  • 先端的な技術開発に貢献するタンパク質
    宇宙実験での結晶生成技術の開発を目的とし、以下の技術領域に関連するタンパク質を対象とします。
    • 膜タンパク質の結晶生成技術
    • 化合物–タンパク質複合体の結晶生成技術
    • 超大型分子タンパク質の結晶生成技術

先導利用

これまで JAXA が蓄積してきた宇宙実験に関連する各種技術を適用し、「きぼう」での成果の創出を目的とし、産業への応用や科学技術への寄与が期待できる、様々な分野の新たなタンパク質を対象とします。

国のプログラムとの連携による利用

文部科学省が推進しているターゲットタンパク研究プログラムに選ばれているタンパク質を対象とします。従って、ターゲットタンパク研究プログラムの研究テーマに採択されている研究者からの提案を対象としています。

参考

実験成果を占有する利用を希望される利用者については、別途、「きぼう」有償利用事業の枠組みでの利用を募集しています。

「きぼう」有償利用事業の「タンパク質結晶生成利用機会を用いる事業」で決定した事業者が、当該利用機会を有償にて提供します。ご利用される場合には、以下の2つの方法となります。

  • 有償利用事業者と契約し、利用する
  • 自らが有償利用事業者になって、利用する

有償利用事業については、以下のURLにて詳細を確認できます。また、有償利用事業者については、URL にある連絡先にお問合せください。

http://kibo.jaxa.jp/business/index.html

2. 募集締切

平成22年3月23日(火)17時まで

3. 募集要領

下記、JAXA のホームページからダウンロードください。

4. 問い合わせ先

本募集に関して、不明な点やご質問等ございましたら下記までお問合せください。但し、電子メールによる問い合わせを原則とします。

(独)宇宙航空研究開発機構 宇宙環境利用センター
高品質タンパク質結晶生成実験 募集担当宛
e-mail: crystal@jaxa.jp
URL: http://kibo.jaxa.jp/experiment/theme/application/protein_crystal03.html