蛋白質科学の若手研究者を奨励する目的で、今年度から2つのカテゴリーで若手賞の表彰が始まりました。昨日まで開催されていた第8回東京年会で受賞者が決定いたしましたので、受賞者のお名前と授賞式の模様を速報としてお伝えします。
タワーホール船堀(東京)において開催されました、第8回日本蛋白質科学会年会(田中 啓二年会長)の懇親会会場で2008年度の若手賞表彰式が行われました。約200名の懇親会参加者が見守る中、田中年会長により以下の3名の若手奨励賞受賞者が発表されました
【若手奨励賞受賞者の皆さん】
- 鎌形 清人 会員(大阪大学蛋白質研究所)
- 内山 進 会員(大阪大学大学院工学研究科)
- 服部 素之 会員(東京工業大学大学院生命理工学研究科)
本年度からの新企画で、賞の認知度が心配されましたが、61名と多数の応募者があり、事前の書面審査により10名の招待講演者が選考されました。招待講演者の皆さんには、6月11日の午前中に開催された若手奨励賞シンポジウムにおいて、15分の招待講演を行っていただき、厳正な会場審査が行われました。11日午後に開かれた審査委員会では、合計25名の審査委員のほとんどから、「いずれも非常にレベルの高い研究発表であった」の講評を頂きました。審査採点結果を基に審議を行い、審査委員全員一致で平均得点上位3名を若手奨励賞受賞者とすることが決定いたしました。受賞者の皆さんには、表彰状、記念盾と、副賞として Apple 社製 iPod nano、10万円相当の国際学会渡航補助の権利が授与されます。
若手奨励賞の表彰に先立ち、年会実行委員会の田口庶務幹事(東大新領域)より、以下の12名のポスター賞受賞者の発表が行われました。
【ポスター賞受賞者の皆さん】
1P-011 橋本浩一,1P-037 池部仁善,1P-049 西羽美,1P-063 黒田大祐,1P-095 柳浩太郎,2P-016 萩原義徳,2P-020 有森貴夫,2P-39 神前太郎,2P-066 中曽根祐介,2P-76 藤原慶,2P-095 渡辺光,2P-097 服部峰充
学生会員を対象とするポスター賞には101名の応募がありました。年会会場で、事前に提出していただいた pdf ファイルを基に、応募者全員に1分間のフラッシュトークを行っていただきました。10、11日の午後一番の時間帯に行われたフラッシュトークと、ポスター会場での発表の双方を基に、25名の審査委員による厳正な採点が行われ、各分野から合計12名の受賞者を決定しました。受賞者の皆さんには、表彰式の席上で、表彰状、記念盾と Apple 社製 PSSJ のロゴ入り iPod nano が送られました。あいにく、会場に居られなかった受賞者の皆さんには、後日、表彰状と副賞が送られる予定です。
若手賞受賞者の皆さん、本当におめでとうございました。
今年度からの新事業として企画されました蛋白質科学会若手賞は、来年度に予定されている第9回熊本年会(山縣ゆり子 年会長)でも引き続き行われることが理事会・総会で承認されています。今年度は僅差で受賞に至らなかった会員の方も、また、今年度は様子見で応募されなかった会員の方も、次回年会で若手賞に奮ってご応募下さい。
(東京年会実行委員)
第8回日本蛋白質科学会年会 年会長 田中 啓二