蛋白質科学会若手の会代表 東京大学 吉村匡隆
2024年6月10日、札幌コンベンションセンターにて蛋白質科学会若手の会第四回研究交流会を開催しました。昨年度の名古屋に引き続き年会前日に現地で開催した本会には、修士課程、博士課程の学生はもちろん研究員、大学教員まで様々な年代・所属・研究分野の若手研究者の方々にご参加いただきました。本会にはスタッフ含む計80名の若手研究者にご参加いただき、非常に熱気と活力あふれる交流会となりました。
第四回研究交流会では招待講演、ポスターセッションを行ったのち、フリーディスカッションの時間を設けました。
招待講演では、昨年度の若手奨励賞を受賞された東北大学学際科学フロンティア研究所の金村進吾助教をお迎えし、「探求心:私の研究とキャリア」というタイトルでご講演いただきました。
金村先生はこれまでの研究とキャリアについて詳しくお話しされる中で、ご自身の経験を踏まえた若手研究者へのメッセージも織り交ぜてご講演いただきました。若手研究者たちにとって、これからのキャリアに向けた大変有意義な内容であり、多くの参加者にとって示唆に富む講演となりました。
ポスターセッションでは参加者同士の交流を促進するため13組の班に分かれていただき、自己紹介をしていただいた後ポスター発表を行っていただきました。どの班においても若手同士親睦を深めつつ活発な議論が繰り広げられており、若手研究者の熱量を存分に感じられるセッションとなりました。
フリーディスカッションの時間では、ポスターセッションの延長戦として熱心な議論が繰り広げられ、他の班のポスター発表を聞きながら研究に関する談話に花を咲かせ、専門分野を超えた意見交換や新たなコラボレーションのきっかけを作る場として、思い思いに充実した時間を過ごされていました。
参加後に集計したアンケートでは、回答者の全員の方に企画に満足したとお答えいただきました。本会が若手研究者の皆様にとってキャリアデザインや共同研究の一助となりましたら幸いです。今後も継続して研究交流会を開催し、未来ある若手蛋白質科学者の皆様に交流の機会を提供したいと考えています。
本交流会では明治大・光武先生、徳島大・齋尾先生、大阪大・山口さん、東京大・田中さん、北海道大・太田さん、北海道大・露木さん、神戸大・本多さん、北海道大・野間井さん、大阪大・岡田さん、東京工業大・池田さん、京都産業大・三谷さん、北海道大・梁井さん、北海道大・長郷さん、東京大・吉村が運営を務めました。このような場を設けてくださった年会長の前仲先生、共に運営を務めてくださった皆様、そして何より参加してくださった皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。