蛋白質科学会若手の会代表 東京大学 田中達基
2023年7月4日、名古屋国際会議場にて蛋白質科学会若手の会第三回研究交流会を開催しました。昨年度のつくばに引き続き年会前日に現地で開催した本会には、修士課程、博士課程の学生はもちろん研究員、大学教員、そして企業研究員まで様々な年代・所属・研究分野の若手研究者の方々にご参加いただきました。おかげさまで参加者は史上最多の78名となり、非常に熱気と活力に満ちた交流会となりました。
第三回研究交流会では招待講演、ポスターセッションを行ったのち、フリーディスカッションの時間を設けました。
招待講演で昨年度若手奨励賞優秀賞を受賞された京都大学、医薬基盤・健康・栄養研究所の秋葉宏樹先生をお招きし、「基礎研究と実用化研究のあいだに」というタイトルでご講演いただきました。現在大学と研究所をまたいで創薬研究を行われている秋葉先生にこれまでの研究やキャリアについてお話しいただきながら、若手研究者たちに向けて基礎研究者の応用研究への関わり方や心構えなどについてご講演いただきました。これから様々な場所へ羽ばたいていく若手研究者の方々にとって大変有意義な講演であったと感じています。
ポスターセッションでは参加者同士の交流を促進するため10組の班に分かれていただき、自己紹介をしていただいた後ポスター発表を行っていただきました。どの班においても若手同士親睦を深めつつ熱い議論が繰り広げられており、若手研究者の熱量を存分に感じられるセッションとなりました。
フリーディスカッションの時間では、ポスターセッションの延長戦を繰り広げる、ほかの班のポスター発表を聞く、若手同士で研究談話に花を咲かせるなど、皆様思い思いに余韻を楽しまれていました。
また、今回の交流会では並行して若手の会のロゴ募集企画を行いました。ロゴの募集に対して、蛋白質科学会会員および蛋白質科学会若手の会参加者の皆様から11件の応募をいただきました。交流会参加者による投票の結果、次のロゴが最優秀賞に選出されました。
YPSN: Young Protein Scientists’ Network
参加後に集計したアンケートでは、回答者のうち98%の方に企画に満足したとお答えいただきました。本会が若手研究者の皆様にとってキャリアデザインや共同研究の一助となりましたら幸いです。今後も継続して研究交流会を開催し、未来ある若手蛋白質科学者の皆様に交流の機会を提供したいと考えています。 本交流会では横浜市立大・明石先生、東北大・南後先生、東京大・鹿島さん、大阪大・山口さん、東京大・廖さん、神戸大・本多さん、横浜市立大・牛島さん、東京大・吉村さん、横浜市立大・吉田さん、京都産業大・三谷さん、東京大・田中が運営を務めました。このような場を設けてくださった年会長の廣明先生、共に運営を務めてくださった皆様、そして何より参加してくださった皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。