日本蛋白質科学会の若手賞の表彰は、蛋白質科学にかかわる若手研究者を奨励する事を目的とし、2008年度からポスター賞と若手奨励賞の表彰をしています。平成25年6月12〜14日にとりぎん文化会館(鳥取市)において開催された第13回日本蛋白質科学会年会(河田康志年会長)の受賞者が決定いたしましたので、受賞者のお名前と授賞式の模様をお伝えします。
なお、若手賞の発表および表彰式は、年会2日目の懇親会会場にて行われました。
若手奨励賞3名
約300名の懇親会参加者が見守る中、以下の3名の若手奨励賞受賞者が発表されました。
- 題目:理想タンパク質構造のデザイン原理
- 2SA-2 古賀 信康(ワシントン大)
- 題目:ヒト主要組織適合複合体の動的なペプチド認識および構造維持機構
- 2SA-6 谷中 冴子(サントリー生命科学財団)
- 題目:PA タグを用いた新規アフィニティータグシステムの確立
- 2SA-9 藤井 勇樹(大阪大)
若手奨励賞には本年は20名の応募者があり、事前の書面審査により10名の招待講演者が選考されました。招待講演者の皆さんには、6月13日の午前中に開催された若手奨励賞シンポジウムにおいて、15分の招待講演を行っていただき、厳正な会場審査が行われ、上記3名を受賞者とすることが決定いたしました。受賞者の3人には、表彰状と記念楯(後日送付)が授与されました。さらに、翌年開催の Protein Society Symposium に参加・発表するための渡航費を本会から援助し、Protein Society からも参加費免除と宿泊費の一部支給が行われることとなりました。
ポスター賞10名
若手奨励賞の表彰に先立ち、以下の10名のポスター賞受賞者の発表が行われました(ポスター番号順)。
- 1P-008 丹治 裕美(東大薬)
- 1P-009 寺坂 瑛里奈(兵県大院・生命理)
- 1P-060 若井 信彦(東大・新領域)
- 1P-061 森脇 由隆(東大・院農・応生工)
- 1P-077 白石 都(九大院・農)
- 1P-083 中澤 耕己(東工大・生命理工)
- 2P-097 大西 由希子(兵庫県大・院・生命理)
- 2P-110 村田 崇人(東北大・理)
- 2P-114 大城 理志(東大院・新領域・メディカルゲノム)
- 2P-121 中原 悠介(熊大・薬・生分)
学生会員を対象とするポスター賞には87名の応募がありました。年会会場で、事前に提出していただいた pdf ファイルを基に、応募者全員に2分間のフラッシュトークを行っていただきました。フラッシュトークと、ポスター会場での発表の双方を基に、25名の審査委員による厳正な採点が行われ、各分野から合計10名の受賞者を決定しました。受賞者の皆さんには、表彰式の席上で、表彰状と記念楯(後日送付)が送られました。
(日本蛋白質科学会若手育成担当理事)