会費値上げ案について
日本蛋白質科学会は、2001年4月に発足以来、着実に発展を続け、本年3月末には、正会員851名、学生会員226名、計1,077名の会員数となっております。単に会員の数の増加だけでなく、会員の研究のレベルも向上し、分野もますます広がり、アジアをはじめとする海外諸国との連携も進んで、日本だけでなく、世界の蛋白質科学の発展に大きく寄与しているのは、皆様もお認めになることと存じます。
日本蛋白質科学会では、日本国内での学会の法人化の要求や、さらなる国際化に対応するため、次のような新たな課題に取り組み、本学会の活動をより活発にする努力を行っております。
- 学会を一般社団法人へ移行して法人として社会的位置づけを確立し、同時に年会と学会の会計を共通化して年会開催における負担を軽減すること
- アジア諸国の蛋白質科学の組織や米国の Protein Society との連携をより密にし、特に若手研究者の交流を行うこと
- 学会のニュースレターの記事を増やして充実させること
- より多くの企業研究者に参画していただくために研究会を設立すること
一方、これまでの予算と決算の推移をみますと、従来は年会を開催していただいた先生方のご努力によって、何とか赤字にならずに学会が運営できておりました。しかし、今後は必ずしもそのような状況が期待できず、さらに上記のような活動を行うためにも、より多くの収入が必要とされます。このような問題意識は、以前から理事会で指摘されており、2011年度の会計担当理事であった三木邦夫先生によって、将来の会費値上げの試算がなされております。
これを受けて、学会としての将来の活動とそれに伴う経費を考慮し、2012年12月14日に福岡にて開催された第2回理事会では、次のような会費値上げの案が議論され、来る鳥取で開催される2013年度の学会通常総会へ提案することになりましたので、あらかじめご案内をいたします。下記の案が実施されることにより、会員数が現状のままと仮定した場合、964,000円/年の収入増となることが試算されます。
【会費値上げ案】
- 会員の会費を6000円/年(現状5000円/年)とする。
- 学生会員の会費を2000円/年(現状1500円/年)とする。
- 値上げの実施は、2014年度の年会費からとする。
以上、総会における皆様のご議論をお願いいたします。
日本蛋白質科学会 会長
中村 春木(阪大・蛋白研)