2011年度日本蛋白質科学会年会(2011/6/7-6/9)若手賞の報告
日本蛋白質科学会の若手賞の表彰は、蛋白質科学にかかわる若手研究者を奨励する事を目的とし、2008年度からポスター賞と若手奨励賞の表彰をしています。平成23年6月7〜9日に、ホテル阪急エキスポパーク(大阪府吹田市)において開催された第11回日本蛋白質科学会年会(米田悦啓年会長)の受賞者が決定いたしましたので、受賞者のお名前と授賞式の模様を速報としてお伝えします。なお、若手賞の発表および表彰式は、年会2日目の懇親会会場にて行われました。
若手奨励賞2名
300名を超える懇親会参加者が見守る中、以下の2名の若手奨励賞受賞者が発表されました(プログラム順)。
- SA-02:長江 雅倫(阪大・蛋白研)
- 題目:α5β1インテグリンの結晶構造とそのリガンド結合機構
- 2SA-03:矢木 真穂(自然科学研究機構・岡崎統合バイオ、名市大・院薬)
- 題目:ガングリオシドクラスターを舞台とするアミロイドβの構造転移と分子間相互作用
若手奨励賞には本年も46名と多数の応募者があり、事前の書面審査により10名の招待講演者が選考されました。招待講演者の皆さんには、6月8日の午前中に開催された若手奨励賞シンポジウムにおいて、15分の招待講演を行っていただき、厳正な会場審査が行われました。
8日午後に開かれた審査委員会では、審査委員の採点結果を基に審議を行い、審査委員全員一致で平均得点上位2名を若手奨励賞受賞者とすることが決定いたしました。受賞者のお二人には、表彰状と記念楯(後日送付)が授与されました。
ポスター賞10名
若手奨励賞の表彰に先立ち、以下の10名のポスター賞受賞者の発表が行われました(ポスター番号順)。
- 1P-005:鄭 藹萍(北大)
- 1P-021:平林 佳(阪大)
- 1P-058:岩切 淳一(宮崎大)
- 1P-073:大場 陽介(東大)
- 2P-017:深野 和紘(東京農大)
- 2P-018:小林 幹(東大)
- 2P-098:北沢 創一朗(立命館大)
- 2P-114:北村 優紀(北大)
- 2P-121:寒川 剛(阪大)
- 2P-122:福原 彩乃(大阪府立大)
学生会員を対象とするポスター賞には98名の応募がありました。年会会場で、事前に提出していただいた pdf ファイルを基に、応募者全員に2分間のフラッシュトークを行っていただきました。フラッシュトークと、ポスター会場での発表の双方を基に、25名の審査委員による厳正な採点が行われ、各分野から合計10名の受賞者を決定しました。受賞者の皆さんには、表彰式の席上で、表彰状と記念楯(後日送付)が送られました。なお、The Protein Society のご厚意により、受賞者には Protein Society 学生メンバーシップが一年間与えられます。
(日本蛋白質科学会若手育成担当理事)