拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申しあげます。
2024年6月11-13日の第24回日本蛋白質科学会年会(札幌コンベンションセンター)にあわせまして、標記研究会を開催いたします。奮ってご参加ください。
敬具
記
SPring-8ユーザー共同体 (SPRUC) 放射光構造生物学研究会 第18回研究会
「相関構造解析のためのSPring-8構造生物学ファシリティ」
日時:6月11日(火)大会1日目 18時45分〜20時15分
会場:札幌コンベンションセンター B会場(1F 中ホール 1/2)
事前登録:不要
趣旨
構造生物学においてはクライオ電子顕微鏡による構造解析が増えており、X線結晶構造解析と並び、欠かすことのできない手法となっている。SPring-8ではビームライン(結晶構造解析、SAXS)やクライオ電顕などを組み合わせた相関構造解析を行えるように施設と利用制度を整備してきた。本研究会では相関構造解析の最新の研究事例を紹介するとともに、SPring-8の構造生物学ファシリティの現状と利用制度、およびこれらの利用に関する研修会の紹介を行う。また施設担当者とユーザー間での情報共有を行い、今後の構造生物学分野の動向について議論したい。
プログラム
1. 開会挨拶(18:45-18:55)
2. 話題提供(18:55-19:55)
1(18:55-19:35)
「構造生物学+α 能動輸送体研究での取り組み」
阿部 一啓(北海道大学 理学研究院化学部門)
近年の構造生物学の目覚ましい発展、ファシリティや様々な制度の整備によって、タンパク質の構造解析に対する技術的/時間的/金銭的な障壁は大幅に軽減されました。この恩恵によって、これまで構造解析につぎ込んでいたリソースを「+α」の研究に使えるようになってきています。胃プロトンポンプを始めとした能動輸送体の構造解析を他の技術や分野と融合させた研究を例として話題提供させていただきます。
2(19:35-19:55)
「SPring-8生体高分子解析ビームラインとクライオ電子顕微鏡の利用について」
坂井 直樹(高輝度光科学研究センター)
SPring-8の生体高分子解析ビームラインとクライオ電子顕微鏡利用について現状の報告をします。また利用に際して必要となる課題審査制度や現在行なっているAMED-BINDSプロジェクトによるビームタイム支援や各種構造解析支援について説明します。またSPring-8で開催している構造生物学に関係した研修会を紹介します。
3. 総合討論(19:55-20:15)
研究会世話人:放射光構造生物学研究会幹事
問い合わせ先:沼本修孝(岡山大学異分野基礎科学研究所) numoto.csb@okayama-u.ac.jp
放射光構造生物学研究会ウェブサイト:http://stbio.spring8.or.jp/wiki/ja/spruc