2023年度中性子構造生物学研究会「動的構造生物学」 開催案内

主催:J-PARC MLF利用者懇談会、中性子産業利用推進協議会
共催:総合科学研究機構(CROSS)、茨城県中性子利用研究会
協賛:CBI研究機構量子構造生命科学研究所

1.開催日時: 2024年3月22日(金)12:30~16:50
2.開催方法: ZOOMによるオンライン開催
3.参加費 : 無料
4.開催趣旨:
2017年Cryo-EM法の開発に貢献した研究者にノーベル賞化学賞が授与され、これを契機にタンパク質の構造解析
は大きく変容しました。PDBの年別エントリ―数をみると、Cryo-EM法で構造解析されたタンパク質数がX線による結
晶構造解析数に迫る勢いである。また、最近ではタンパク質の構造予測の分野にも革新的な変化が起こり、昨年10
月末に発表された最新のAlphaFoldでは、PDBに登録されているタンパク質の立体構造データのほぼ全ては最新の
AlphaFoldを使って予測できると謳っています。しかしながら、タンパク質の立体構造は決して上記手法で決定されるよ
うな静的なものではなく、高度な機能を有するタンパク質ほど動的な揺らぎが大きく、このような揺らぎがタンパク質の高度
な機能と密接に関係していることが明らかになってきました。そこで、今回は、このような動的構造生物学の重要性に早く
から着目されてこられた講演者の皆さんをお招きし、旧来の静的構造生物学からの進化を目指して、中性子構造生物
学研究会「動的構造生物学」を企画しました。

5.プログラム:
12:30 はじめに 佐藤 衛(CROSS/横浜市立大学)
司会 杉山 正明(京都大学・複合原子力科学研究所)
12:40-13:40 Jill Trewhella(The University of Sydney)
「Biomolecular small-angle scattering: assessing data quality, benchmarking predictive methods, and the future with Alpha-fold」
13:40-14:40 山口 秀幸(味の素株式会社 バイオ・ファイン研究所)
「食品素材の動的構造解析-NMRと中性子の協力的活用の試み-」
14:40-15:00 休憩
司会 佐藤 衛(CROSS/横浜市立大学)
15:00-16:00 加藤 幸一郎(九大・分子システム科学センター)
「MD-FMO法によるタンパク質-リガンド間動的相互作用解析」
16:00-16:40 佐藤 衛(CROSS/横浜市立大学)
「中性子リテラシー」
16:40 おわりに 上村 みどり(生物・生体材料研究会主査、CBI研究機構量子構造生命科学研究所長)

6.申込方法: 以下の申込フォームからお申込み下さい。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfvPfRhnvFA3FeyGR0kG2Hj4HuF5kBPaxHlPfDnY_6ixtaelQ/viewform?vc=0&c=0&w=1&flr=0

7.参加申込締切: 2024年3月15日
<問合せ先> 中性子産業利用推進協議会
〒319-1106 茨城県東海村白方162-1 いばらき量子ビーム研究センター
TEL:029-352-3934 FAX:029-352-3935(火と木曜のみ勤務)
E-mail: info@j-neutron.com